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メゾン幸楽 賃貸マンション大規模修繕工事

作成者: 喜神サービス|Jun 28, 2024 2:10:17 AM

 

 工事概要
建物名称 メゾン幸楽(賃貸マンション・RC造)
所在地 沖縄県那覇市壺屋
築年数 築40年
階数 地上8階建
総戸数 56戸 1階店舗・駐車場
竣工年 2022年
工事期間 約5ヶ月
工事種別 大規模修繕工事
工事内容

仮設足場・外壁修繕・外壁塗装・タイル補修・シーリング・ベランダ防水・
鉄部修繕・鉄部塗装・排水設備・勝手口ドア取替・その他

工法・材料

爆裂箇所:菊水化学工業 キクスイBR工法

クラック:Uカットシール充填工法

タイル面:アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法

防水:超速硬化ウレタン防水吹き付けシステム

コンクリート面:RCガーデックス

お客様のご要望・工事に至った経緯

今回は那覇市壺屋にある賃貸マンションの外壁修繕塗装・ベランダ防水・タイル補修を中心とした大規模修繕工事を行いました。

ご依頼のきっかけは、2階居室ベランダの軒裏でコンクリートが爆裂し、大きなコンクリートの塊(縦20cm、横30cm)が駐車場に落下したことでした。
不動産管理会社からの連絡でオーナー様はその事実を知ったそうです。

その後、別のリフォーム工事で繋がりのあった当社にオーナー様から直接ご連絡をいただき、現地調査を行いました。
調査の結果、全8階のベランダ全体に、コンクリートのクラックや爆裂、手摺部分のモルタルの浮きが確認されました。

現場の状況写真を基に、施工手順や材料の選定について丁寧に説明させていただき、詳細見積書を提出。その内容にご納得いただけたことと、工事の状況も逐次ご報告差し上げていたことで、契約から着工・竣工までがスムーズに進みました。

1箇所のコンクリート爆裂がことの発端でしたが、大規模修繕までを決断した主な理由は、居住の皆さまが安心して住める環境を提供したいというオーナーとしての責任と想いからだったそうです。
また、オーナー様ご自身が元気なうちに建物の悪い箇所は全てきちんと修繕し、資産として次世代に譲りたいという願いもあったとのこと。

今回の工事ではオーナー様の想いもあり、現在の症状が出ている箇所とあわせて、今後問題が予測される箇所まで全て修繕し、これら症状を未然に防ぐための防水工事も行いました。
結果として、大掛かりな大規模修繕工事に繋がりましたが、居住する皆さまが安心して住むことができる環境を整えることができたことに大変満足されているようです。

工事のポイント

ベランダ側は足場を組んだ後に施工箇所を全面洗浄、目視・打診調査を行い修繕が必要な箇所は、爆裂箇所にキクスイBR工法、クラックに関してはUカットシール充填工法で処置を行いました。

経年により本来強アルカリ性であるコンクリートが中性化し、鉄筋が錆びて膨張した結果、コンクリートが押されて今回の爆裂・剥落に繋がっているため、鉄筋周辺のコンクリートにアルカリ性剤を付与することで、鉄筋の防錆・コンクリートの中性化防止に優れ、コンクリート躯体の長期延命が期待できる「キクスイBR工法」で修繕を行いました。

クラックを放置すると水が浸入し爆裂の原因や内部漏水など建物の劣化が進む原因になるため、「Uカットシール充填工法」で劣化進行を抑えるよう早めの処置を行いました。

壁面は菊水化学工業製品の「ロイヤルシリコン」、軒裏面は菊水化学工業の「ビュートップアクリル」で塗装しています。

元々ベランダは防水施工されておらず、上記の劣化症状を未然に防ぐため超速硬化ウレタン防水吹き付けシステムでの防水処理を行っています。吹付施工であるため、飛散しないよう養生は手塗りに比べて大掛かりになりますが、平場や立上りに関係なく均一な膜厚を確保できるため、安定した品質で防水性能を発揮できます。

タイル面の施工に関しては、事前調査した結果を元にタイル浮き面を打診・マーキングした上で、「アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法」で行いました。タイルの浮き自体は部分的だったこともあり、全面を剥がして塗装を行うより予算面や工事期間を抑えられること、外観の印象を変えずに済む面からアンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法での修繕が選択されました。

アルミサッシ廻りや打ち継ぎ目地などの各所シーリング材の劣化が進んで防水効果が機能していなかったこともあり、雨水などが侵入しやすく、タイル浮きの原因の一つになっていたため、シーリングの打ち替えを行いました。

どの工程・工法も住民の方のご迷惑にならないよう車両養生や事前通知に気を付けて工事を進めていきました。

施工画像

 

外壁塗装工事

元々の印象を崩さないように同系色で仕上げました。

Before

After

 

外壁修繕工事

工事範囲全体に打診調査を行い、コンクリート剥落などの危険性がある箇所はキクスイBR工法による修繕を行いました。

Before

施工中(埋戻し完了時)

After

 

タイル修繕工事

外壁タイルの浮きやシーリング材の劣化があり、建物の延命・安全性を考慮してタイル面をアンカーピンニング部分エポキシ樹注入工法で施工し、シーリングの打ち替えを行いました。

タイル面は汚れも多く見られたため全面的に洗浄作業を行い、綺麗にリフレッシュしました。

Before

After

 

アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法 削孔状況

アンカーピン打込み

アンカーピン打込み

エポキシ樹脂注入

エポキシ樹脂注入

 

ベランダ防水工事

建物の耐久性を考え、ベランダは新たに防水施工しました。

普段から使う箇所なので滑らないようにノンスリップ仕様で仕上げています。

 

Before

After

 

鉄部塗装工事

1階店舗の排気ダクトは、外壁に合わせ同じ色調に仕上げました。

Before

After

 

タラップ取替工事

屋上の設備メンテナンスなどに使用するタラップが錆による劣化があったため、新しく取替えています。

 

Before

After